7th IAfP Research Seminar Series / 101th KUASS “The Political Economy of the TICAD Process: Bureaucratic Interests and the Immobility of the Japanese Private Sector”が12月17日に開催されました。

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京都大学世界展開力強化事業(アフリカ)、京都大学アフリカ地域研究資料センターの共催により、クウェク・アンピア博士(東京外国語大学客員教授・リーズ大学准教授)による“The Political Economy of the TICAD Process: Bureaucratic Interests and the Immobility of the Japanese Private Sector”と題したセミナー“7th IAfP Research Seminar Series / 101st KUASS”が、2021年12月17日に実施されました。本セミナーはオンライン(Zoom)と対面のハイブリッドにて開催され、計31名が参加しました。

セミナーでは、アンピア博士の専門とする日本・アフリカ外交史の研究を土台として、TICAD(アフリカ開発会議:Tokyo International Conference on African Development)の近年の展開について、省庁や業界団体などのステークホルダーのあり方に着目した発表がなされた。具体的には、TICADの展開のプロセスをたどりつつ、TICADが2008年以降に大きく刷新されたことを確認したうえで、アフリカの経済発展に日本の民間セクターの関与を高めるために経済同友会の政策提言や外務省・経済産業省のかかわりなどを検討し、TICADの展開のプロセスにおけるPPP(Public Private Partnership)内容を議論した。さらに、2022年にチュニジアで開催されるTICAD VIIIに向けた経済同友会の提言を、それまでのTICADの展開のプロセスのなかに位置づけた。質疑応答では、教員や学生から質問やコメントが多数寄せられ、日本のアフリカに対する経済的なかかわりについて活発な議論が交わされた。