世界展開力(アフリカ)「第4回日本・アフリカ大学教育交流ミーティング」を開催しました(2025年1月17日)
2025年1月17日京都大学は東京外国語大学とともに、「日本・アフリカ大学教育交流ミーティング」をハイブリッド形式で開催しました。本ミーティングは、両大学が文部科学省の支援の下で実施する「世界展開力強化事業―アフリカ諸国との大学間交流形成支援―」の一環として開催され、日本から18大学、アフリカから9大学、その他教育事業に関わる1団体から計108名が参加しました。 本ミーティングでは、文部科学省高等教育局の庄司祐介参事官補佐から担当部署を代表して挨拶をいただきました。続いて来賓のセネガルの元外務大臣であるシェイク・ティディアン・ガジョ氏にコミュニティーを基盤とした学校運営や女子児童への学校教育の重要性につい熱く語っていただき、参加者は深い印象を受けました。続く第一部ではケニア・ナイロビ大学のマーガレット・ハチンソン学長が基調講演を行い、同大学の概要や日本とアフリカの間の学生交流の意義について報告がありました。ハチンソン学長自身の留学経験から、学生間や研究者間の交流がもたらす多くのメリットが共有されました。 第二部ではアフリカの大学生や教職員へのメッセージとして3名の元留学生が登壇しました。九州大学のアーメド・アブデルラハマン・ズクリア准教授は、現在にいたるまでの自身のキャリアや九州大学での研究内容について語り、留学生支援にも取り組んでいることを紹介しました。東京農業大学のフレデリック・ムッサ氏は、日本で学ぶことの様々なメリット、例えば最新の研究を学べることや新しい文化に触れられること、キャリア支援の充実さについて述べる一方で、日本のマナー文化や言語の壁に悩んだことを報告しました。GPSSエンジニアリング社のアマニ・グイザ二氏は日本で働く際に直面した苦労、例えば厳しいルールや空気を読む文化に関して、その乗り越え方として様々なコミュニティーに所属することの重要性を話しました。 第三部では秋田大学、関西大学、東京都立大学が登壇し、各大学における留学生支援体制や留学生活の魅力について発表がありました。秋田大学は文部科学省が主催するStudy in Japan Global Network Projectの実施校として、日本への留学生を増やす取り組みを紹介しました。関西大学はKU-SMART PORJECTを紹介し、さらに日本語を話せない留学生向けのサマーコースやオンラインツールを利用したCOILと呼ばれる遠距離学習の方法も紹介しました。最後に東京都立大学は大学独自の奨学金などの留学生支援について、また重点を置いている宇宙物理実験研究室についての発表がありました。 最後に行われた閉会挨拶では京都大学アジアアフリカ地域研究研究科の平野美佐教授が、アフリカと日本における教育交流における重要性を強調しミーティングを締めくくりました。