京都大学は東京外国語大学とともに、文部科学省が支援する「大学の世界展開力強化事業-アフリカ諸国との大学間交流形成支援-」プログラムを実施しています。2023年1月19日、同事業における第2回日本アフリカ高度専門人材育成支援委員会、及び外部評価委員会をハイブリッド方式で東京の京都アカデミアフォーラムで開催しました。日本アフリカ高度専門人材育成支援委員会から委員9名、同事業を実施する10大学から35名が参加しました。
冒頭で、吉岡路文部科学省高等教育局参事官(国際担当)付専門官が挨拶を行い、「各実施校の活動及びプラットフォームの形成により日本とアフリカの持続可能な成長に貢献できる人材の育成を期待」すると述べました。
第2回日本アフリカ高度専門人材育成支援委員会では、本事業の全体的な進捗状況や、プラットフォームの形成を通じて日本とアフリカの架け橋となる高度専門人材を育成するための具体的な取り組みや協力体制のあり方について議論しました。
その後、引き続き、外部評価委員会が開かれ、独立行政法人国際協力機構(JICA)安藤直樹理事が委員長として司会を務め、各実施大学の代表者が、それぞれ国際連携教育プログラムの進展状況ついて報告しました。その後、認定NPO法人テラ・ルネッサンス、国連開発計画、日本貿易振興機構、一般社団法人日本経済団体連合、一般財団法人あしなが育英会、アフリカ開発銀行、世界銀行、豊田通商株式会社に所属するアフリカの専門家である外部評価委員から同事業への評価およびコメントがあり、意見交換が行われました。委員からは、各大学が多様な分野で教育を実践していること、コロナ禍で困難を極める間に事業に着手したことに関する評価が表明されました。また、フランス語を公用語とする国々などへの交流の拡大や、今までの事業におけるオンライン教育の経験の活用などの課題の指摘・助言がありました。そして、今後の人材育成における高い期待が表明されました。