5th IAfP Research Seminar Series / 99th KUASS / 12th Colloquium of Natural History of Landscape Formation “The Emergence of Property Concerns” が2021年11月16日に実施されました

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 京都大学世界展開力強化事業(アフリカ)、京都大学アフリカ地域研究資料センター、アフリカ狩猟採集民・農牧民のコンタクトゾーンにおける景観形成の自然誌(科研費基盤研究(A)、代表:高田明)の共催により、フェデリコ・ロッサーノ博士(カリフォルニア大学サンディエゴ校)によるセミナー “5th IAfP Research Seminar Series / 99th KUASS / 12th Colloquium of Natural History of Landscape Formation ‘The Emergence of Property Concerns'” が、2021年11月16日に実施されました。本セミナーはオンライン(Zoom)で開催され、計29名が参加しました。

 セミナーでは、ロッサーノ博士が発表されてきた論文の成果を踏まえて、所有について、人間と人間以外の霊長類とでは所有の認識に共通する部分と異なる部分があることが論じられました。人間における発達段階に応じた所有にたいする認識の変化について、日常的な育児の場面と心理学実験をもとに、映像で事例を示しながら、これまでの自身が発表した論文の成果を踏まえて説明がなされました。その上で、アメリカ、ドイツ、ナミビア、ケニア、アルゼンチン、インドでの異なる文化での同様の心理学実験の成果を踏まえて、一部の所有についての感覚には文化による差異があることが示されました。さらに霊長類を対象とした実験をつうじて、人間における所有の認識にかんする独自性を明らかにしました。質疑応答では、霊長類研究、相互行為論、発達心理学など、さまざまな観点からの活発な議論が交わされました。