報告:第1回実施大学会議を開催しました(2021年3月16日)

news///

「大学の世界展開力強化事業―アフリカ諸国との大学間交流形成支援―」の開始を記念し、第1回実施大学会議を開催しました。

京都大学は東京外国語大学とともに、2020年度(令和2年度)募集の文部科学省所管「大学の世界展開力強化事業―アフリカ諸国との大学間交流形成支援―」の実施大学に選定されました。その皮切りとして、2021年3月16日、第1回実施大学会議をオンラインで開催しました。

本学は、国内の実施大学とアフリカに関わる実務機関との間で、アフリカとの人材育成交流を進めるプラットフォームの構築を行う「交流推進・プラットフォーム構築プログラム」に採択されました。実施大学会議では、同事業に採択された10大学による国際連携教育プログラムの内容を報告するだけでなく、主要な実務機関からも代表者を招聘し、同事業を通じて育成する人材について意見交換を行いました。

冒頭では、担当の平島 崇男 本学理事・副学長(教育担当)が開催の挨拶を行い、「本事業を通じ、アフリカが直面する課題やアフリカが培ってきた新旧の知恵をよく理解し、研究分野や国を超えて連携する指導的なグローバル人材が育つことを望む」と期待を述べました。また、東京外国語大学の松隈潤理事・副学長より、過去5回にわたり世界展開力事業に携わってきた経験を踏まえ、共同実施校としての挨拶がありました。文部科学省からは佐藤邦明 高等教育局主任大学改革官・国際企画室長、独立行政法人国際協力機構(JICA)からは加藤 隆一 上級審議役が来賓として挨拶を述べました。

続いて、高橋 基樹 アフリカ地域研究資料センター長がプラットフォーム構築プログラムについて紹介しました。同プログラムでは、アフリカに関わる日本国内の大学間、アフリカと日本の大学間、またアフリカに関わる実務機関と大学をつなぐ3つの協力枠組みを構築しつつ、アフリカの大学や留学の派遣と受入、安全・危機管理に関する情報発信を行っていくことが柱となると説明しました。

その後、同事業に採択された各実施大学の代表者が、それぞれの国際連携教育プログラムについて紹介しました。同事業では、新規にアフリカの大学との教育交流を開始するスタートアップ型(2大学)、既存の教育交流をさらに促進する加速推進型(8大学)に別れ、医学や農学など、それぞれの大学の特色を活かした教育プログラムについて説明しました。

最後に、重田眞義アジア・アフリカ大学院地域研究研究科長が閉会の挨拶に登壇し、今後は各大学の強みを相互に学びながら、協力して世界展開力強化事業を実施していきたい、と抱負を述べました。本会議には実施大学以外にも、国内から15大学が参加し、アフリカとの教育交流に国内の大学の間に広く高い関心があることがうかがえました。